カテゴリー: 金工作品用語

鋳物

鋳物 ( いもの )

金属を溶かして、鋳型に流し込んでつくったもの。
鋳物をつくる工程を鋳造(ちゅうぞう)といいます。
鋳造には、焼型・蝋型・乾燥などの技法があります。
このような技法で作る為、数多く出回る為、価格が安い場合が多いです。
骨董的には、何と言っても一品一品手作りの品物が骨董の値打ちがあり、高価に売買されます。

打ち出し

打ち出し ( うちだし )

金属板の裏面から表面に打ち出し、脂台(やにだい)に付けて裏面又は表面から鏨で形を整えていく技法。

黄銅

黄銅 ( おうどう )

銅に亜鉛を加えてつくった合金で、真鍮(しんちゅう)ともよばれる。
青銅と並ぶ重要な銅合金で、黄銅が人工的に製造されたのは1520年ごろ亜鉛元素が発見されてからである。
自然合金の形ではギリシアの昔から人類に親しまれ、非鉄金属中こっとも日常生活に関係が深い。
金色が美しいので室内装飾にも多く用いられる。
このような板、線、棒、管などを使ったもののほか、鋳物としても広くもちいられている。

朧銀

朧銀 ( おぼろぎん )

銅90%以上と銀ユ0%以下の合金。
渋味を強調し落ち着かせた色合いをもつ合金で、いろいろな配合の種類がある。

片切彫

片切彫 ( かたぎりぼり )

彫金の一技法。
金属面に片刃の鏨を斜めに打込んで、肥痩のある線を彫刻する。
円山派の絵画の付立の筆法を彫金で表わしたもので、鏨先を深く一刀で彫り込む。
横谷宗珉の創意になると伝えられる。

彫金技法の一。
片切り鏨で片方を斜めに彫って線を描くもの。
江戸時代の横谷宗珉の創意によると伝えられる。

彫金法の一。
金属面に絵模様を表すのに、線の片側を面に垂直に彫り、他の片側を斜めに彫るもの。
横谷宗珉の創始。

四角い鏨の刃の角を使って、水墨画や書にある筆使いを彫りで表現します。
文字の跳ねや止めなど、まるで毛筆を用いて書いたように見えます。

彫刻で言うとノミにあたる「タガネ」という刃物、道具と金槌を使い、まるで筆で描いたような線を生み出していくものです。
切先が鑿のような形で、彫り線の片方を浅く、他方を深く彫り込んでいく技法です。
絵画の付立画法の筆勢を鑿で表現するのに適しており、筆で言えば穂先になるところを深く、腹のところを浅く一気に彫っていきます。
江戸時代中期の金工師 横谷宗珉(1670ー1733) の創始と言われ、幕末から明治にかけての加納夏雄はこの技法の名手でありました。

甲冑

甲冑 ( かっちゅう )

甲冑と一口にいっても様々な形態があります。
時代によって大きな変遷を遂げています。
おおざっぱには大鎧・胴丸・腹巻・当世具足に分けることができます。
形式の違いはその時代の戦闘方法と関係しています。
例えば義経に代表される源平時代の騎馬による一騎打ちと、戦国時代以降の鉄砲を用いた集団戦ではおのずと適した鎧の形式は変わってきます。
後者の鎧は当世具足と呼ばれ、大鎧に比べると体の露出を少なくし、より機動性のある作りとなっています。
そういう変化を楽しむのも面白いものです。

鉄味

鉄味 ( かなあじ )

鉄の品質。
刃物の切れ味。
骨董的には、刀装具の鍔の説明の時によく使う言葉ですが、地の金具自体がもっている味や魅力のことを言う場合もあります。
元の材質の作り方や表現の仕方により、作品の味わいが随分変わってきます。
骨董的には、このような事も含みます。

金工細工

金工細工 ( きんこうさいく )

金属工芸は、金属を材料に細工をほどこす工芸のいち分野です。
特に日本では、昔より刀装具類のように独自に栄えた文化があります。

彫金は、たがね(鏨)を用いて金属を彫ることです。
プラチナ、金、銀、銅、真鍮、鉄、アルミ、錫などの金属を主材料にして作ります。
彫金の技法は、 地金を図案に沿って糸鋸や鏨で切り取ったり、彫り抜く「透かし」
鏨を用いて地金を彫り模様や図案・文字を入れる「彫り」
地金の裏から大きく打ち出した後、表から細部を押さえていく「打ち出し」
本体の地金に意図する図案の溝を彫り、別の地金を嵌め込む「象眼」などがあります。

七宝焼は、金、銀、銅などの金属製の下地の上に釉薬を乗せたものを、800度前後の高温で焼成することによって融けた釉薬によるガラス様あるいはエナメル様の美しい彩色を施しているものです。
中近東で技法が生まれ、シルクロードを通って、中国に伝わり、さらに日本にも伝わりました。