唐子

唐子 ( からこ )

中国風の服装や髪形をした子供。
また、その姿。
陶器の平戸焼の図柄として著名。

唐子とは文字通り、唐(中国)の子供を描いた文様です。
唐子は江戸時代、長崎・平戸藩の御用窯である三川内(みかわち)焼でしか作ることを許されなかった伝統の図柄です。
唐子文様の代表が「松唐子」で、松の木の下で遊ぶ唐子に牡丹・蝶をあしらい、輪宝(りんぼう)という模様で縁取ります。
興味深いのは、描かれる子供の人数によって器の格が異なることです。
七人描かれた「七人唐子」が最も格が高く、「五人唐子」「三人唐子」と続きます。
現在も長崎県佐世保市にある三川内焼の窯元で、三川内焼のシンボルともいうべき絵柄の一つとして有田焼とは別な繊細な染付の線を用いて描かれています。
現代の感覚に合った唐子の図柄の食器も豊富です。
描かれた唐子とは別に、器を覗き込むような人形がついているものがあり、これを「一閑人(いっかんじん)」と呼びます。
閑人(暇な人)がぼんやり井戸をのぞく姿に似ていることから、その名がつきました。
しかし、人形が子供の姿であることが多いため、最近ではこれも含めて「唐子」と呼ぶことが多いようです。