鉄味

鉄味 ( かなあじ )

鉄の品質。
刃物の切れ味。
骨董的には、刀装具の鍔の説明の時によく使う言葉ですが、地の金具自体がもっている味や魅力のことを言う場合もあります。
元の材質の作り方や表現の仕方により、作品の味わいが随分変わってきます。
骨董的には、このような事も含みます。

昔の日本古来の彫金細工で、日本の金工作品が世界でもトップクラスの技術があり、このような一つ一つの手仕事の素晴らしさが世界で認められ、人気があります。
昔から伝わった技ですが、現在ではなかなか継承出来る技術者は少なく、日本の伝統技術を伝えるのも大変な時代になってきました。
このような彫金細工や象嵌細工も元の地の鉄味に左右されます、この鉄味が素晴らしく、初めて彫金細工や象嵌細工が生きてきて素晴らしい金工作品が出来上がるのです。
日本の金工作品の技術は地味な鉄味に象徴されるように日本古来の職人技です。

一般の説明とは違い骨董品業界の場合は、特殊な言い方や表現があり戸惑われる方もおられますが、昔からの習慣や慣例に基づき続いている古い業界なので、大きく物事をとらえて頂き、骨董品や茶道具を連想して考えて頂ければ、と思います。