食籠

食籠 ( じきろう )

茶の湯で、菓子器などに使用されるふたのある器。

茶道では菓子を盛るのに用いる。
多くはふた付きで、円形または角形。
蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)などを施した漆器や竹で編んだもの、陶磁器などがある。

食物を入れる蓋(ふた)付き、身の深い容器。
沈金(ちんきん)、彫漆(ちょうしつ)、螺鈿(らでん)などで装飾されている漆器が多く、黒漆塗り、竹編み、陶磁器などもある。
形は円形、四角、六角、八角、輪花形などさまざまあり、重ね式のものもある。
中国の元、明(みん)時代につくられた食籠が日本に輸入され、唐物(からもの)として珍重されたことが、『君台観左右帳記(くんだいかんそうちょうき)』に棚飾りとして図に載っているのをはじめ、室町時代の日記類にもみられる。
のち、茶道で菓子を入れる容器として用いられるようになった。