中国美術

中国美術 ( ちゅうごくびじゅつ )

隋唐時代(581年~907年)
この時代、中国古代陶磁の至宝である唐三彩が生まれ、 華麗な意匠や色釉(いろゆう)の幻想的な魅力は、世界のやきものの中でも群を抜く存在です。
緑・褐色・白、或いは藍などの色釉は変化に富み、器形などにローマや西アジアの金属器やガラス器の影響が色濃いものも多く見られます。
中国史上唯一の女帝となった則天武后(624~704年)時代こそ唐三彩の隆盛期であり、 世界に流布する唐三彩の優品の多くがこの時期の製作と考えられています。
五代十国時代(907年~960年)から南唐、北宋、南宋(1279年)へと移り変わっていきます。
北宋・南宋時代(960年~1279年)
北宋南宋の時代に、青磁釉の陶磁器が最盛期を迎えました。
北宋時代後半から南宋時代が最盛期で、耀州窯(陝西省)、龍泉窯(浙江省)、南宋官窯(浙江省)や汝窯(河南省)などが 名窯として知られています。
龍泉窯は明代中期まで生産を続けていますが、明代後半には衰退し始めました。
五代~北宋時代の絵画には、荊浩、董源、巨然、李成、范寛、郭熙など、その後千年間古典とされた山水画専門または山水画で有名な巨匠達が輩出されました。
元時代(1271年~1368年)
書画の分野や文学では、趙孟フ(1254年~1322年)は、南宋~元代の政治家、文人(書家、画家)がもっとも有名です。
書画は古典への復興を目指したもので、書は元代の版本はみな趙孟フの書体に基づくといわれております。
絵画は呉興派と呼ばれる新潮流を開き、元代末には黄公望、倪サン、呉鎮、王蒙の「元末四大家」が山水画の技法を確立しました。
元代の陶磁器には染付などの鮮やかな新技法と大盤など大きな器形が新たに登場しました。
宋代までの青磁などと対照的で、輸入されたコバルトが青花と呼ばれる染付に用いられ、回回青と呼ばれていました。
東西交流の進んだ元代の特性をよく現しています。
明時代(1368年~1644年)
「元末四大家」の流れを引き継いだのが呉派です。 呉派の代表的な画家には沈周と文徴明がいます。
陶磁器の分野では、元から引き継いだ染付や新しい赤絵の技法が開発され大きく隆盛しました。
景徳鎮の窯からは大量の製品が生み出され、国内だけは無く海外にも輸出されました。
中でも「万暦赤絵」は名品中の名品とされ、現在でも好事家の垂涎の的となっています。
また、紫禁城もこの時代に完成しており、現在は故宮博物院として使われ、世界遺産にも登録されています。
清時代(1636年~1912年)
絵画では、明初の石濤、八大山人、が有名です。
陶磁器の分野では景徳鎮は陶磁器生産の拠点、明代から引き継いで赤絵・染付などが生産されました。