茶掛け

茶掛け ( ちゃがけ )

茶席に掛ける書画の掛物。
茶席掛け。
茶掛物。

「茶掛け幅」の略。
茶室の床(とこ)に掛ける軸。
水墨の花鳥画小品のほか、書の軸物が多く使われる。

古来から茶の湯の世界では掛物が第一の道具とされてきましたが、特に禅僧の書である墨蹟がその王座を占めてきました。
それは茶の湯の背景に禅の教えが存在し、墨蹟という掛物を通して主客がともに一座建立の茶の精神性を深めることを意図したからでしょう。
まずは、主である「本紙」を鑑賞します。
次いで、一文字金欄、中廻し(中縁)、天地(上下)、そして軸先へと向かいます。
さらには、箱書き、箱そのものにも眼を配っていただきたいものです。
掛物は掛軸・掛字などとも称せられ、本来、床の間に掛けることを目的とする表具をともなったものでありますから、表具されていないものは、それが墨蹟であれ、古筆切であれ、絵画であれ掛物ではありません。
それほど掛物と称するとき、本紙と共に表具の役割と意義は大きいのです。
本紙内容として、一行・消息・画賛などがあり、それも禅僧・茶匠・数寄者・歌人・画家などで、表装も茶席の床にふさわしいように工夫されています。
茶会の掛物は本席掛け、待合や寄付に掛けるもの、それぞれ相応しいものを選びます。その判断は亭主の器量にまかされているといえます。