仏手柑

仏手柑 ( ぶしゅかん )

先端が指先のように分かれている「仏手柑(ぶっしゅかん)」。
「手仏手柑」とも呼ばれ、鮮やかな黄色い皮はゴツゴツとして、柑橘の仲間なのに果肉がほとんどないというユニークな果物です。
仏手柑は主に観賞用として栽培されることが多く、お正月飾りやお茶席の生け花などにも使われています。
食べる場合は、皮をマーマレードに利用したり、砂糖漬けにするのが一般的です。
原産地はインド北東部で、「シトロン」の変種だと考えられています。仏様の手のように見えることからこの名前になったそうで、英名は「フィンガード・シトロン(fingered citron)」といいます。
またシトロンは実が割れておらず丸いことから、別名「丸仏手柑」とも呼ばれます。
日本へは室町時代~江戸時代に伝わりました。
当時いくつかの書物に登場していますが、江戸時代に書かれた「大和本草」(1709年)には「近年渡来したもの」「果物とは言い難い」「香りがよい」などの特徴が記されています。
また「大和本草批正」(1780年)では、仏手柑の項目に「テブシュカン」との記述があり、マルブシュカンのことを「枸櫞(くえん:シトロン)」と記しています。

一説によると仏像の御手にのっている「宝珠」に似ていることから“仏手柑=ぶしゅかん”と呼ばれるようになったとの説がある。

高知では美味しい魚料理に欠かせない存在で、地元の人からは「酢の王様」として愛されています。