盆石

盆石 ( ぼんせき )

黒い漆塗りの盆上に、数個の自然石を置き、大小9種類の砂を配して、大自然の景観をつくりだす日本独特の伝統芸術。

盆上に雅致のある自然石を立て小石等を配して山水その他の風物を描写するもの。
室町時代から置物として観賞されてきた。
石州流、細川流、遠州流等の流派があり、それを作る(打つ)場合の態度、手順などの作法が定められている。

石を盆に載せて鑑賞する趣味。
名石を鑑賞する趣味は中国より渡来し、室町時代の室礼(しつらい)として書院飾の方式が展開するにともない違棚や床の飾りとして必須のものとなり、〈末の松山〉とか〈夢の浮橋〉といった銘をもつ名石が珍重された。
江戸時代中期以降には盆石は文人趣味の一つとして流行し、清原流、竹屋流、相阿弥流、細川流など多数の流派を生んだ。
また伝書も種々あらわれ、「蒹葭堂盆石志」「盆山秘言」などが読まれている。