安藤七宝

安藤七宝 ( あんどうしっぽう )

安藤重兵衛(1876-1953)が名古屋の安藤七宝の創始者です。
安藤七宝店は明治13年(1880年)創業以来、文化財保護委員会無形文化財選定工場として発展しました。
明治33年には、パリ万国博覧会にて金牌を受賞し、以後海外・国内で多くの賞を受賞しております。
大正4年には、天皇御料車の七宝鳳凰欄間飾板を製作納入、昭和10年には皇太子明仁誕生祝に七宝焼兵庫鎖長覆輪平鞘御太刀拵を受注製作。
他にも、宮内庁注文にて舞楽青海波紋大花瓶を製作、また、迎賓館備品用に七宝旭光釉梅文彫付無地花瓶を寄付するなど多くのすぐれた作品を製造してきました。
昭和52年には第一回全国伝統的工芸品展にて名古屋市長賞を受賞しております。

世界各地で開催された万国博覧会では日本の七宝の品々は、その巧妙さ・精美さで、他の追随を許さない、日本特有の工芸品として、世界的に高い評価を受けることになります。
日本文化の華として世界を魅了した、最高級の美術品としての七宝の魅力は、国内外の美術愛好家だけでなく、生活のあらゆる品々の装飾としても浸透しています。七宝独特の、ガラスのきらめく様子や、折り重なる色彩の深みは、観る人の心をとらえてはなしません。