安藤緑山の詳しい説明と 買取
象牙を彫り上げる彫刻家、牙彫師。象牙彫刻において活躍し、野菜や果物を中心に作品の制作を行った。日本の象牙彫刻は江戸時代に始まり、明治時代半ばに隆盛を極めた。神秘性とリアルさを追求した牙彫の中でも、大正から昭和にかけて活躍した安藤緑山は、「伝説の牙彫師」と言われている。常識を超えたリアルさは、超絶技巧の極みとも言え、驚かされる。緑山が異色なのは、王道に背を向け、象牙を彫り上げた作品に色付けをした点にある。
当時の美術界では「白地の肌合い」が牙彫の王道であり、緑山の「象牙に着色すると色が滲んで独特の味わいを持つ」という独自の流儀は主流から外れていた。そのため、当時はその高い技巧に対してそれほど評価されることはなかった。21世紀に入って明治工芸が「超絶技巧」と持て囃されて知名度が上がるまでは、その認知度は低いままであった。
安藤緑山の最大の特徴の「色つけ」は、象牙の持つ白さに着色することで独特の味わいがある。弟子を全く取らなかったため、その技法は現代に伝わっていない。「安藤緑山一代限り」とのポリシーを持っていたために、その技巧は長らく謎とされていたが、近年の「X線透視検査」などの研究で、徐々に明らかになってきている。緑山の技巧は1本の象牙に丸彫するのが基本とされた牙彫において、複数の牙材をネジなどで接合することで大作の牙彫を実現していること。また、有機系着色料ではなく金属を主成分とした無機系着色料が主に用いられた可能性が高い。更に、彫りの段階で細部まで完成させてから着色しており、場合によっては着色後に部分的に彫りや削りを施すことで、素地の白色を露出させる技法を用いているのが見て取れる。
京都国立近代美術館には、最高傑作とも言われている「竹の子に梅」(大正~昭和初期)が収蔵されている。他「仏手柑」など、緑山作を9点所蔵している。清水三年坂美術館では、「茄子」が収蔵されている。
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