黒瀬宗世の主な出来事や作品の年表と 買取
生没年未詳。
銅や銀は常温で打ち出すことができるが、鉄は高温である一瞬でしか伸ばせない非常に硬質なもの。その鉄を何度も熱しては叩くという高度な鉄打出しの技法で、煎茶道具や茶道具、置物 などを作り上げた。
特に、師である山田宗美の技術は超えるものがいないと言われており、超絶技巧と呼ばれている。その非常に熟練した技巧は、愛弟子の、黒瀬宗世に引き継がれた。宗美に劣らず素晴らしい作品を残しているが、作品数がかなり少なく、稀少である。この技法を生み出された過程や技法の詳細などを特定できる資料は残っておらず、その技巧は現在には残っていない。現在は再現不可能な「幻の技法」である。
師、山田 宗美(やまだ そうび)1871年(明治4)~1916年(大正)
加賀市大聖寺鍛冶町に生まれ。1891年(明治24)一枚の薄い鉄板から置物や花瓶などを成形する鉄打出の技法を考案し、1896年(明治29)日本美術展覧会、1900年(明治33)パリ万国博覧会、1906年(明治39)セントルイス万国博覧会など多くの博覧会で受賞した。
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