紹美栄祐の詳しい説明と 買取

紹美栄祐は、(1839年~1900年)は、明治時代の京都の金属工芸家。金属象眼製品の輸出振興に努めたことでも知られている。1864年の幕末に銅器製造を開始したものの、その当時はまだ海外への販路が確立しておらず相当の苦難を強いられたようである。その後、銅の改良、開発を繰り返し、明治11年、明治22年のパリ万国博覧会などで、金賞を得るなど、海外の博覧会で受賞を重ねた。その後は、宮内庁からの注文も多く受けるなど、金工界の第一人者となった。62才で死去。

鐔、目貫小柄、笄など、日本刀に取り付けられた刀装具は、太平の世といわれた江戸時代に装飾性が高まるとともに、多くの優れた装剣金工が登場する。鉄や金、銀、四分一 などの金属と高度な 彫金 技法 でもって、花鳥風月 や縁起物などの様々な題材が 細密 に表現された。明治時代に入って日本刀の需要を失うと、彼らは刀装具制作で培った彫金技術を活かして、花瓶香炉、装身具といった 金工品 づくりに挑戦するようになった。多彩な金属を用いた高度な彫技は、世界に類を見ず、日本の金工品は 万国博覧会 でも高い評価を得て、重要な輸出品となっていった。苦難の時を経て明治を代表する彫金家となった加納夏雄や海野勝珉、正阿弥勝義、塚田秀鏡、紹美栄祐らの明治の金工師たちは、輸出品をはじめとした、素晴らしい名品の数々を残している。

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